2014年6月1日日曜日

護身術とは・・・

私は、かれこれ格闘技歴が20年を超えます。
小学生から中学までやった剣道を入れると、26年を超えます。

そんな私ですが・・・
今の今まで、まともな「護身術」に出会ったことがありません。
特に女性向け。(^^;)

日本の合気道から、イスラエルのクラヴ・マガまで・・・
「これを知っていれば安心」という指導者たち。
システム化をして、多くの人からお金を取って教えています。

しかし、それらを見て・・・
思うんです。

「こりゃ、実践するのは無理だよね」

指導者の多くが、理解していない事。
それは、「硬直」です。

人は、不測かつ突発的な出来事に出くわすと、全身を硬直させます。

例を出すと・・・
道を歩いている時、後ろから車にクラクションを鳴らされたとします。
この時、とっさに動けますか?
9割9分の人が「ビクッ」と驚いて、歩いている足が止るはずです。

人は驚くと、身構えることで全身の動作が止まるのです。

有名格闘家が道端で暴漢に抵抗なく刺された事件がありました。
これは、予測なく目の前でナイフを出されると、人は瞬間的に「なに?」「これは本当か?ドッキリ?」「どう対応しよう?」と、色々と考えてしまうんです。考えている数秒の間、体は動きません。

女性が夜道、突然後ろから羽交い絞めにされたとします。
すると女性は、一瞬の出来事に、やはり固まります。
固まりながら、「なんだこれ?」「知り合いか?」「暴漢?」というような思考がバッと働きます。その思考中、護身術のような動作は、脳が命令を出せません。

襲っている方は、止まることなく暴行をします。
3秒思考が止まれば・・・
もうそれで格闘家たちが教える護身術は役に立たなくなります

また、大きな過ちは・・・
格闘家たちが教えるのは、「後ろから羽交い絞め」というのがとても多い事。


こんな感じ。(^^;)
これをね。
瞬時にね。

脱力して・・・
下に抜けて・・・
ひじ打ちして・・・
膝蹴りして・・・

なんて、言う訳ですよ。
格闘家さん方は。

できるかどうかの前に・・・
まずね。
第一の矛盾があるでしょ。

女性よりも男性の方が身長が断然高いのですよ。
155cmの女性が180cmの男性に襲われたら・・・
身長差25cmです。


本気で襲う人間は、後ろからチョークスリーパーやヘッドロックでしょうね。突然、首を絞められるケースが圧倒的なわけです。
しかも、太い男の腕で。

一瞬で酸欠になり、意識が遠のく可能性が高いと言えます。

その状況下で、技術を用いて抜け出すの?

暴漢が、わざわざしゃがんでさ、脇を差して抱きついたりはしないのですよ。
百歩譲ってそうしてきたとしても、脇を差されたら、女性の体は完全に宙に浮きます。

そこで、脱力して?
踵踏んで?

バカ言っちゃいけませんぜ。エセ先生方。

「瞬時に攻撃して、抜け出したら走って逃げる。」と言うのですが・・・
スカートにハイヒール履いて?
男の方が、どうやったって早いでしょうよ。

攻撃された男は、憤怒して追いかけてくるでしょう。
より一層、命の危険にさらされます。

女性に対し・・・
技術論で暴漢に対応させようとする人は、護身を語る資格はないと個人的に思うのです。
間違ってますかね??

つづく



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