2014年3月28日金曜日

注文住宅は面白い

先日、当社が売主での不動産取引の最中・・・
こんなことを仰る人が居ました。

「設計事務所に依頼すると、住宅展示場みたいな家が出来上がる。」
「高額な費用も掛かるし、お勧めしない。」

目の前にお客様がいらっしゃって・・・
そのお客様の不動産取引のアドバイザーとして関わっている不動産会社の営業マンの言葉です。

私、耳を疑いましたが・・・
お客様はその方をご信頼されているようなので、私がそこで反論してその人のメンツを潰すわけにもいかず、何も言わず聞いていました。(^^;)

その他、住宅に関して、結構いい加減なことを言っています。

私、聞いていて・・・
「知らないのに、知っているつもりの人ほど、たちが悪いものはないなぁ。」
と、心底思いました。

アドバイスをするなら、しっかりと住宅の基礎知識が無ければなりません。そして自分で見聞して、実際に比較できるだけの経験値が必要です。でも、彼は不動産仲介業者なので、建築の知識は素人に毛が生えた程度と思われます。

設計事務所を一括りにして批判するなら、せめて、設計や建設業界の簡単な構造ぐらいは勉強してほしいです。
ほんの一握りのメーカー系の設計事務所の仕事を見て、すべてを語ったらアカンです。

建築家に依頼をするには、設計だけで多額の費用が必要です。
それは、事実です。しかし、有能な建築家は予算に見合うように、コストコントロールをしてくれます。
2500万円の予算がある人が、建築家の設計事務所に250万円支払ったとしても、250万円がオーバーするわけではありません。
設計費も含め、総額が2500万円になるよう、住宅コストを調整してくれます。

ダメな建築家や設計事務所も多いです。
コスト度外視だったり、見た目重視で住みにくかったり、奇抜にしすぎて収まりが悪く雨漏りをしたり・・・

ですが、有能な建築家が手掛けた家は、工務店が自社設計した家と比べ、「住み心地」も「見栄え」も別格です。

とにもかくにも・・・、その営業マンの話しを聞きながら・・・
「有能な建築家がこの場に居たら、彼はものの数秒でケチョンケチョンに論破されるだろうな~。」と、思いながらダンマリの私でした。

と・・・
なんだか、昨日紹介すると言ったキッチンの話しと全然違う方向に行ってしまってすみません。(^^;)

そのキッチンですが、写真を撮りに行ったら、すでに設置が終わり、養生でおおわれていました。



紀州産の杉の梁と柱の間に収まる、オープンカウンターキッチンとなります。
事前に施工したタイルとの収まりは・・・



こんな感じです。
サイドマントル型のレンジフードをタイル越しに設置です。
このレンジフードは、富士工業から去年4月に発売された、新型の高性能レンジ「SBLRL-EC-901」です。
http://www.fjic.co.jp/product/detail.php?id=638

清掃を1/2以上減らすという、お手入れ簡単のレンジフードとなります。
天井がH2200と低い設定のため・・・
ダクトカバーは、特注となっています。

養生を剥がして写真を撮ろうと思いましたが・・・
かなり頑丈に段ボールで包まれており、断念しました。(^^;)

ここは、当社の自社設計ですが、かなり特徴ある家です。
ああ、そういえば・・・
当社も設計事務所として、登録してる会社なので・・・
設計事務所といえば、設計事務所なんです。(苦笑)

住宅展示場みたいな家って、今まで建てた事ないな~。(汗)



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