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2020年11月16日月曜日

お墓

昨日は、朝9時から
新築住宅の売買契約。(^^)
その後、別のお客様と
住宅の設備の打ち合わせを約3時間。
遅い昼飯を食べて
すぐに仲介物件の売買契約。

朝から、私が宅地建物取引士として
一人で重要事項の説明から
付帯設備や契約の説明までを
全て行います。

午後のお客様はイタリア人の方で
奥様が通訳をしてのご契約。
約3時間、物件説明のために
しゃべりっぱなしだったので
夕方に差し掛かったころには
ロレツが回らなくなり

重説までは流麗にご説明できましたが
契約ではお客様から
「カミカミでしたね」と言われるほど
グタグタの説明となってしまいました。

ご迷惑をおかけしました。
m(_ _)m

年を取ると・・・
色々な所に不自由が生まれてきますが
まさかこんなところまで
影響が出て来るとは。(汗)

某業界では・・・
「40歳ヒヨッコ・50歳働き盛り・60歳で一人前」
などと言いますが
芸歴的には私、この業界25年目です。

それでまだ「ヒヨッコ」か~。
ヒヨッコでこの体の不自由さ。(^^;)

これから50歳で
働き盛りとすると
どう立ち向かって行けばよいのか?
正直、解りません。
今以上に働き続ける自信は
米粒ほども無いのです。(^^;

話は変わります。
昨日、売買した
浄明寺のガレージハウスにて
近くに有名なお寺があり
その境内にお墓があるため
重要事項説明書に
「東側100m先に●▼寺のお墓があります」
と記載し、ご説明しました。

日本では、街のいたるところに
このお墓が所在します。
身近ともいえるものですが
外国では土葬が多く
日本のお墓の感覚と
大きく異なる場合があります。

よって、説明の仕方を
工夫する必要があると思います。

ただ、日本人のお墓の認識も
近年で大きく変わってきており
若い方には、お墓というものが
身近なものではなくなっているようで
毛嫌いする場合もあります。

その理由が・・・
「お墓の過疎化」だというのです。
そして、それが深刻になっていると
東京新聞に掲載されていました。

『結婚や養子縁組の前には、相手の家を墓を見る』
と、昔の人は良く言ったそうで
これは様々な意味を持ちます。

ポジティブな考え方では
「先祖を大事にしているかどうか」
「立派な墓ほどお金持ち」
となるようですが

ネガティブな考え方では
大きなお墓ほど、維持が大変で
維持費用が子孫の重荷になるので
「そういう家には嫁いではダメ」
となるそうです。(^^;)

現代の若者は
殆どがネガティブ思考であり
急激に「墓離れ」が進んでいると言います。

現代社会では
昔からある日本独特の宗教観が
急激に薄れており
「寺離れ」という方が正しいと
いう面もあるのだとか。

以前は、家を継ぐ人が墓を守った。
家督相続というものです。
戦後、家督相続が廃止され
人々は家を出て
様々な職業に就くようになった。

現代人の多くが
サラリーマンとして転勤を重ね
故郷を離れた生活をしています。
それが・・・
親の死をきっかけに
故郷にある「お墓」に直面し
そのお墓のある寺の
「檀家」という制度に疑問を持つ。

寺は、先祖や自分の死後の供養を
頼みたい存在である筈です。
なのにありがたみが解らないお経や法話に
「お気持ち」を包まされる。
墓じまいをするとなると
高額の離檀料(お布施)を請求される。
それで、不審を抱かないでしょうか?

現役の僧侶も話します。

結果、現代人はお寺から足が遠のき
地方では、墓が荒れ
無縁化してしまっており

都心部では、墓じまいをして
自然葬で、遺灰を海にまいたり
身近にある合同供養墓に移す人が
とても多いそうです。

ビルダーとして考えてみると
最近の住宅の打ち合わせで
昔は必ず出てきましたが
今は、ほどんど出てこないものが
あります。

それは『仏壇』です。

全く気が付いていませんでしたが
この新聞記事を読んで
ああ、そういえば・・・
「ここ5年ほど仏壇を聞かないな。」
と、手をただいてしまいました。

住宅の打ち合わせの時
「和室・床の間・仏壇」
この日本の住宅の特徴だったものが
今、全くご要望がありません。

なるほど。
とても納得できます。

そういう訳なのですね。


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