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2019年6月7日金曜日

JR大船駅No1ランチ

「趣(おもむき)」という言葉があります。

言葉の意は・・・

①そのものが感じさせる風情。
②しみじみとした味わい。
③全体から感じられるありさま。
④やり方、方法。

中々、難しい言葉ですが
個人的な認識としては
人が様々なものから感じ取る「面白味」でしょうか。

・視覚
・聴覚
・臭覚
・味覚
・触覚

人間は、五感で生きてます。
この5つが相交わって感性を造り
その感性が「趣」を感じ取ります。
よって、同一的な「趣」を表すのは難しく
それが、この言葉をあいまいにさせている様に思います。

趣が向うところが「趣向」です。
そして、その趣向が最も強く表れるのが衣食住。

嗜好という言葉もありますが・・・
趣向は受動的で、嗜好は能動的なんですよね。

住宅の建設や販売に長らく携わっていると
それがとても良くわかるのです。

嗜好は、絶対的に夫婦で異なります。
カーテン一つとっても、意見は合わない。
床の色でも、全く異なる。
でも、全体的に趣が向かう先が一緒のご夫婦は
喧嘩にならないのです。
上手く行っているご家庭は
ご主人と奥様でこの趣向が同じなんです。


ちなみに我が家は、今年で結婚11年目。
普通、11年も一緒にいると
何度か、離婚の危機があるそうですが
我が家は今まで一切そんなこともなく

最近、ブログで妻とランチなどと書いているので
「仲いいですねぇ。」なんてよく言われます。

先日もお客様から・・・
「嫁とランチなんで、絶対無理」
「なんでそんなに仲が良いのですか?」
と聞かれたのですが、その最大の理由は
やはり趣向が同じだからと、言えます。

臭いに対する反応や
物から感じるおもむき
美味しいと思う料理や
気持ちよい感触など

五感から感じる「面白味」を共有できるから。

今週の定休日。
大船の場末で偶然見かけたお店に入ってみました。
元資生堂工場の前。


普通の一軒家を改装した・・・
目立たないお店です。



「パタタ食堂」という暖簾を見つけた私に
妻が「あ雑誌で見たことある!」といい

入ってみることにしたのです。

長崎出身の店主がつくる
トルコライス・長崎ちゃんぽん・長崎皿うどん
と書いてあります。



入口には・・・
紹介された雑誌の写真。

なんと「大船食本」の表紙にこのお店のトルコライスが!!



早速入ってみます。
中は、一般住宅を簡単に改装した
とてもアットホームな雰囲気。
その店内を見て「いいね~」と顔を見合わせる妻と私。

満席だったので、20分ほど外で待ち・・・
カウンターに座ると
若い女性が二人だけで切り回しています。

その手際の良さに「凄いね~」と妻と私。

私が頼んだのは、長崎ちゃんぽん。



妻が頼んだのは、長崎名物「レモンステーキ」



注文するものは対照的。
真逆とも言えますね。(^^;)
嗜好が違うのです。

でも、これら料理から感じる趣は、同じ方向です。

「やわらかい味」
「やさしい味」
「お母さんの味」

口をそろえて「こりゃ美味い!!」

このパタタ食堂・・・
今まで食べた大船のランチで、No1です。

ちなみにほとんどの人が「トルコライス」を注文していました。
普通、雑誌の表紙に掲載されていたら
その料理を頼みますよね?

我々夫婦は、それを頼まない。

これも趣向が同じと言えます。(笑)


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