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2019年1月24日木曜日

ダルマ

先週のこと。
午後7時ごろに会社で仕事をしていたら
高校時代の友人から携帯がなりました。

あまりにも珍しい電話主なので・・・
「どうしたの?」と聞くと「今、外出てこれる?」という。

いぶがしく思い
「外?」の言いながら、会社の外を見てみますが
暗くて、よく見えません。
でも、小気味よい4気筒の排気音が聞こえます。

取り合えず、外に出てみると、友人が
「よう!久しぶり」と手を挙げて、近寄ってきました。
その友人の横に・・・



え?
「ダルマ?」
と聞く私に、友人
「そう、買っちゃった。」

マジっすか。

セリカ1600GTですね。(゜゜;)

私の生年月日が1974年で・・・
このセリカの生年月日が、1972年。

私より、2歳年上の御大となります。



我々世代は、スポーツカー全盛期でした。
トヨタのハチロク(レビン&トレノ)を筆頭に

RX-7(FC3)
スープラ(A70)
MRー2
スカイライン(R32)
Z(32)
シルビア(S13)
180・・・etc

世界を席巻したマツダ「ロードスター」も
我々の青春時代にリリースされた車です。

なので・・・
70年代の車は、すでに旧車として認識され
その当時でもあまりお目にかからなかった代物です。

このダルマセリカが発売された当時は
角ばった車が全盛で、流線形を売りとした車は珍しく
トヨタ・セリカやいすゞの117クーペは異彩を放ち
セリカは、丸いお尻がダルマで
さらに顔もご覧のようにダルマっぽく

我々世代からも「ダルマ」という愛称で知られています。

フォードマスタングのような、流線形の美しいシルエット。


それでいて、日本車特有のコンパクトさ。
そして、丸いお尻。


内部も渋い。


シートは本革。

当時の内部仕様を知らないので
この状態がノーマルなのかわかりませんが
ヨーロッパ車のような美しさがあります。

インパネも戦闘機のよう。


ラジオやエアコン類を見る限りだと・・・
当時のまま、きっちりリノベーションしたのだと思われます。

「いったいいくらだったのよ?」という言葉が
喉元まで出てきましたが
無粋なので、踏みとどまりました。

友人は一言。
「やっちゃったよ!独身って怖いね~。」
そして、苦笑い。

掛ける言葉が、見つからない私でした。(^^;)

ちなみに・・・
少し、助手席に乗せてもらいましたが・・・
これは、楽しい。

我々世代が乗っていた「出来が良い車」とはまるで違い
感覚的には「エンジンを乗せた鉄板」という代物。
鉄の板一枚挟んだだけで、路面を感じるのです。

ただ、車は現在47歳。運転者は45歳。
今後のメンテナンスにかかる費用を考えると

この車を買った友人に敬意を表し・・・
少しうらやましくも思いつつ・・・

ただただ、無言で別れた私でした。


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