Translate

2018年3月29日木曜日

リメンバーミー

3月16日に卒園式だった娘の晴れ姿を見るために
山形から上京していた妻のお父さんお母さん。
我が家に滞在し、春休みの息子と娘の面倒を見て下さり
昨日のお昼、帰郷されました。

新幹線に乗って、約3時間。
桜が満開の鎌倉からたった3時間ですが・・・
山形は、まだ雪が残っているそうです。

お盆休みには、山形でキャンプをしに行く約束をしながら
お昼に大船駅でお別れ。

午後は、家に戻って夕方まで寝たい気分でしたが
そうは問屋が卸しません。

向かったのは、イオン茅ヶ崎。
イオン茅ヶ崎といえば、湘南地域で数少ない映画館がある所。

先日、学校から頂いた息子の通信簿が
なんと、オール『良くできました』だったんです。
そのお祝いに、今日は映画を見に来る約束をしたのです。
(本当に私の息子かな?)

お目当ては、これです。


(※画像は、リメンバーミー公式サイトより)

ディズニーピクサー「リメンバーミー」

これが・・・
凄かった。

子供のアニメと高をくくってましたが
大人の私の見終わった感想は、一言。
「とっても感動した!!」

映画をみて滅多に泣かないタイプですが
この映画で、3回ばかり涙腺が緩み・・・
最後のおばあちゃんが歌うシーンでは、涙腺崩壊。

歴代のディズニーアニメ映画の中で、個人的にNo1です。
いや~、良い映画だった。

改めて、ピクサーの力に感服。
ところどころトイストーリーっぽいところもあり
なんとも懐かしく、そして、おもしろおかしくもあり
最後にガッツリ泣かせる。

クレヨンしんちゃんやドラえもんの映画で泣くとか言いますね。
毎回毎回「大人も泣かせる。」とか話題になりますが
私、泣いたことが無いんです。
皆が泣いたというドラえもんの「STAND・BY・ME」でも
ウルッてくるところは一つもありませんでした。
それが、この映画では・・・
恐るべしディズニーピクサー。

ちなみに・・・
邦題のリメンバーミーは、ミステイクですね。
本当の題名は「COCO」でして
ママココという、おばあちゃんの名前が題名です。

アカデミー賞、2部門受賞。
ゴールデングローブ賞、アニメ映画賞を受賞。
アニー賞、11部門受賞。

メキシコでは、映画史上歴代最高の興行収入を記録。
アメリカや中国でも、大ヒット。
でも、なぜか日本では、ドラえもんに動員数で負けていて
昨日の映画館も、春休みのお昼すぎなのに
座席は5分の1程度の客入り。
正直、ガラガラです。

個人的に邦題が大失敗だと思うのです。
もっと、気が利いた日本名がなかったか?
少なくとも『私を忘れないで』とした方が、全然よかったなぁ。

なんとも、勿体ない。

とにもかくにも「この世界の片隅に」と同じく・・・
皆さんに、見てほしい映画です。
そして、子供を持つ親は、絶対に見てほしい。

とても不思議な感覚になるはずです。

親から、子が生まれ・・・
その子が、親になり・・・
親の親は、おばあちゃんで。
ひいばあちゃんの子は、おばあちゃん。

そのおばあちゃんの子から孫がうまれ・・・
孫から見た親の親は、年老いた老人。
その孫もすぐに親になり
親たちは、順番に年老いて亡き人となり

卵が先かニワトリが先か?みたいな混乱をきたします。

作中では、天国のような別の世界で皆が生きていて
その親も、親の親も、親の親の親も
皆「親の子として」存在しているという
とても不思議な世界観なんですね。

そして、ラストシーン。
ひいばあちゃんのママココは、死ぬ間際も心は子供のまま。

人の心理を問われたような・・・
なんとも、深い映画です。

はたして親は、子の親なのか?
それとも、親の子なのか?

この作品から鑑みると・・・
人は、生涯子供でありつづけ・・・
でも、思春期で親を遠ざけ
子が親になると、親という責任を担っている時だけ、子であることを忘れる。
そして、親としての責任を失った時
人は皆、子に戻るのか。

自分の子供達が我が手から離れていったとき
映画の中のママココのように
私も、亡き親を想い続けるようになるのかしら?

だとしたら、人とは何とも悩ましい。

そして、なんとも絶妙な仕組みだとも思うのです。

とにもかくにも、人間とは難解だ。
死ぬまでに、自分で自分を理解できるのかしら?(^^;)

0 件のコメント:

コメントを投稿