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2017年1月23日月曜日

容姿は一番「横綱」らしい

稀勢の里が、念願の横綱です。

誰の念願だったのか、はさておき・・・
直後の稀勢の里のお父さんの話、とても印象的でしたね。

「横綱にる息子が気の毒だ。」

下記は、そのお話です。

戦後復興のハングリーな日本と同じ環境のモンゴル勢。
相撲史上最強と思われる白鵬が君臨している。

そういう中で、日本勢対外国勢という構図が出来上がり
日本代表として、ファンや関係者の期待を一身に受け
中学を卒業して
相撲しか知らない純粋培養の本人にすれば
病気になるぐらいの重圧を感じていた。

私としては・・・
大関のままでケガなく病気にならない体づくりを第一に考え
好きな相撲を長くやってもらうのが念願でした。

しかし、それでは、お世話になった人、世間が許してくれません。

現在の閉塞(へいそく)した時代
日本人としての気概に乏しくなった時代

伝統文化、様式美を具現化した相撲は
相撲を通じて礼儀、作法、道徳等の日本の良さを見直し
「知らしめる」という義務使命があるのではないでしょうか。

また、上に上り詰めたときは・・・
自分もしくは家族のためということから手を離れて
国家のため日本の伝統文化に気概を持って伝承しなければなりません。

これから、今まで以上に稽古をこなし
自分を律し、より勉強して
名実ともに誰からも模範になるような立派な人間になるよう
ひたすら努力しなければなりません。

そういった意味で「おめでとう」と言うよりは
これからは、なお一層頑張らなきゃいけないと思うと
気の毒になったというのが本音です。

なんという、子を思う親の心。
心の裏側まで絞り出しながら、真情を吐露したかのよう。

おめでとうではなく・・・
「できれば、大関のままで居させてあげたかった。」

そんな言葉、誰が想像できたのかな?

きっとマスコミの誰もが、万歳三唱で狂喜乱舞する両親の絵を撮りたかったでしょうね。

お父さんのまぶたの裏には、なにが見えているのでしょう?
きっと、子供のころ野球少年だった稀勢の里がいて
楽しんで野球に熱中している小さな姿が、鮮明に映ってるのでしょう。

その愛おしい息子が
いつの間にか「日本人唯一の横綱」に祭り上げられてしまった。

なんだか、親として、子に詫びているようにも聞こえ・・・
文章を読むだけで・・・
なんとも悲しい気持ちにもなるのです。

でも、これだけ『ぼくとつ』でありながら
やさしく暖かい言葉って、私は経験したことが無いのです。

なんだか、親って凄いですね。
ほっこり悲しい。

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