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2016年9月25日日曜日

知ってるようで知らない相続

不動産の仕事をしていると色々な相談を受けます。
その中で最も多いのが、相続です。

特に、鎌倉に点在する分譲地は
その多くが昭和40年前後に開発された物が多く
当時、皆さん30代や40代でご購入されています。

現在、その方たちは、70歳後半~80歳超となります。

相談事の内容は・・・
遺言の効果や、相続の対象者に関すること。
はたまた、課税額や節税方法など、多岐にわたります。

これらの相談は、様々なところで受け付けています。

大手不動産業者
大手建設会社
大手不動産仲介業者
銀行
信託銀行
保険会社
etc

この相談、入口を間違えると・・・
税金対策という名目でアパート経営を斡旋されたりします。

そして、「30年借り上げ」という、一見おいしそうな話に飛びつき
終の住まいを取り壊し
アパートを建築するため、多額の借金を背負ってしまうケースも。
しかも親子ローンで、子供を巻き込んで。

何も知らないご老人に対し、「30年借り上げ」という飴をぶら下げ
暴利をむさぼっている大手業者を知っています。

実際、5000万円程度で建築できるアパートを
9000万円で請け負っている大手業者を知っています。

しかし「賃貸保障」などと言いながら、その契約書をみると・・・
家賃の改定や不測の事態での契約解除が、アリンコのような小さな文字で謳ってある。
その事の重大性を注文者であるご老人の多くは知りません。(^^;)

すでに、今、空き家が社会問題になっている昨今。
20年や30年、家賃が保証されるなどというのがありえないのは
普通に不動産業に従事している人間なら解るはずです。

家賃を保証する借り上げ会社が、10年先に存在しているのかすら
怪しいのでして。

あ、そうそう。
安普請で建てたアパートは、メンテナンス費用が多額に掛かります。

このメンテナンスの工事も自由度はありません。
建設した業者に任せる特約が、契約書に明記されていたりします。
しかも、普通ではない、恐ろしく高い金額です。(^^;)

もし・・・
相続対象の不動産で賃貸経営を考えるなら・・・
第三者の不動産コンサルタントやファイナンシャルプランナーに一度相談することをお勧めします。

一言だけ言わせてください。

「渡る世間は鬼ばかり」ですよ。

つづく

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