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2015年8月1日土曜日

訴え方

「打倒!」

を謳ってしまうと、話し合いが出来ません。

戦争法案や原発反対のデモの多くは
「政権を打倒する」と言っていますが、それでは、結局「戦争」の原理と何ら変わりません。

国と国との戦争も・・・
テロリストとの戦いも・・・

結局最後は、話し合いをするしか解決方法がない。

イラクの戦争もシリアの内戦も
空爆の報復にテロが起き、テロの報復に空爆が続く。
そのスパイラルから抜け出せなくなっています。

犠牲の報復が、新たな犠牲者を生むだけ。

アメリカの介入で泥沼化したアフガニスタンでは・・・
何十年も経て、ようやくタリバンが政府と話し合い、長い内戦が終わろうとしています。

だったら、最初から話し合いをすれば、多くの人の命は失われなかった筈です。

日本も同じです。

デモをするなら・・・
相手を蔑む言葉を並べるのではなく・・・
話し合いを求めて「数」を見せるだけで良いと思うのです。

話し合いに応じなければ、これだけの数の人が、次の選挙で自民党には投票しませんというデモンストレーション。

戦争反対!
徴兵反対!
9条守れ!


このシュプレヒコールは、無意味です。
やるなら・・・

「自民党への投票やめよう!!」

このプラカードが一番、パンチが効いている。
その意思表示が、国民の最大の武器です。

原発反対の署名
戦争法案反対の署名

それが100万人あってもしょうがないんです。

「自民党には投票しません」という100万人の署名の方が、強烈なインパクトになるでしょう。

もし、政府が一切聞く耳を持たないとするならば・・・
デモンストレーションの矛先を変えれば良い。

実際に政府を動かしているのは官僚です。
官僚にデモを行いましょう。
地方には多くの官僚の出先機関があります。
そこに務める一人一人に、訴えかけましょう。

自民党を支えているのは企業献金です。
企業や宗教団体にデモをしましょう。

自民党に何億と献金するゼネコンに、語りかけましょう。

アメリカ領事館に、デモを行いましょう。

それでもだめなら・・・
自民党議員一人一人を対象としたデモを行いましょう。
自民党議員の家族が身近にいたら、直接訴えかけましょう。

罵詈雑言からは、何も生まれない。

話し合う。
目的は打倒では無くて、話し合い。

三宅洋平が政治信念として掲げる「チャランケ」という言葉があります。

アイヌ社会に昔からある秩序維持の方法です。
アイヌは、数多くの集落からなり、その集落個々でおさが居て、各集落ごとに統率をしていたそうです。
その間で争いごとがあった場合、長同士が納得がいくまで話し合いをしたのだとか。それをアイヌ語で「チャランケ」というそうです。

その話し合いは時として永年つづき・・・
でも、アイヌは諦めることなく、話し合いを続けた。

話し続けるとどうなるか?

部族どうしは、お互いが苦しいのだと理解しあうようになる。

悩みや苦しみを話し続けて行くうちに・・・
「俺も大変だが、お前も大変なんだなあ。」
となってくる。

それが、人間なんだと。

このアイヌの文化を政治に持ち込みたい。
安倍首相ともチャランケしたい。

そう、三宅洋平は言います。

さらに、彼は言います。
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社会の一番上に国家があると思っている方が多いと思いますが・・・

国民の上に国家
その上に大企業
その上に大企業に資本を貸し付ける金融

というのが現在の社会構造。
これを言うとすぐに陰謀論と言われてしまうが、
ただ社会の構造を輪切りにして話しているだけです。
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政治家が悪いのではない。 目先を変える。

同じ日本人です。
そこで話が通じないのであれば、日本は近い将来、中国やロシアに押しつぶされるでしょう。
アメリカのさじ加減ひとつで、日本の未来はすべて決まってしまいます。

日本の未来を切り開くのは、ドイツが持つ「交渉力」であり・・・
話し合いの力ですよ。

デモで、相手を罵倒しない。
右寄、左寄で、区別しない。
同じ日本人です。

お互いに認め合うところから始めないと。

最近、お互いが、より攻撃的です。
著名人が、デモに参加する子供連れの母親に対して・・・

「誰の子供も殺させないとかデモしてるアマみると、反吐が出る」
「頭に蛆が湧いてるんだね」

これらの発言に対して、受けた側は同じレベルでの口撃をする。

その口撃に対して、再度やり返す。

戦争と構造がまるで同じ。

この状況に身を置き、個人的に猛反省するのです。

「こりゃ、ダメだ。」

負のスパイラルに陥ってる。

チャランケ、良い言葉です。

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