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2014年11月30日日曜日

円安120円間近

日本の製造業の上場企業のうち・・・
海外拠点を作り現地生産をしている会社の割合が・・・
平成13年度で、70%を超えたそうです。

ついこの間まで世界を席巻した「Made in Japan」

今、日本で・・・
それを探すのが難しい状態となっています。

衣料品のタグを見れば、「China」を筆頭に、東南アジアの国ばかり。

車・家電・携帯電話・雑貨・冷凍食品に至るまで。

半年前、家具を買いに、IKEA~ニトリ~みなとみらいのおしゃれな家具屋をハシゴしましたが、見るもの見るもの、やはりほとんどが「MADE in 東南アジア」です。

日本にあるアメリカの家具屋の商品が皆中国製という・・・
個人的に何とも摩訶不思議な感覚ですよ。

そんな中、円安が急激に進行しています。

政治家は、円安は日本にはプラスだと言います。
日銀総裁は、お札を前代未聞なほど大量に刷りながら「1ドル120円というのは日本企業に悪くない。」とまで言いました。
どうやらアベノミクスは、円安を誘導して、輸出企業を潤すもののようです。

実際に、円安誘導で企業収益は大赤字を脱却しましたが・・・
日本は、実は世界有数の輸入大国であり・・・
現在、貿易赤字は過去最悪。

それもそのはず。
輸出する「物」を日本で作ってないのですから。
中国で製造して海外に売ってたら、円安は関係ありませんわな。

過度の円安は、国内生産を増やす絶好期です。。
本来なら、日本企業はこぞって国内生産拠点を増やすところですが、企業が政府を信頼していない。(^^;)
さらに、人手不足・最低賃金・社会保障費etcが邪魔をして、海外から国内のチェンジは全く行われず、今後3年で日本企業の海外生産率はドンドンと増える予想なのですって。

つまり、円安の恩恵は、今、日本の救世主とはならないのです。

円が安くなるというのは、単純に円の価値が下がっているという事です。
一時、70円まで円高が進んだのはつい最近の話です。
そこから、円の価値が約50円も落ち込んでいる。

異常ですね。

お金の価値が落ちることを、インフレと言います。
物価が上がることも、インフレと言います。
金利が上がることも、インフレと言います。

これらが合わさり、国民を苦しめるものをハイパーインフレと言います。

今、物価も上がり、お金の価値が下がっています。
ですが、我々の感覚は変わりません。
一万円札は、一万円札のままです。

日本国内では、お金の価値は変わっていないのです。

しかし、世界から見る目は、明らかに日本のお金の価値が下がっている状況なのです。

元々、お金は紙切れです。
無価値の物を、信用しているだけなんですね。
だから、信頼を失えば、ただの紙切れと成り下がってしまいます。

日本の中層の国民は、今、一生懸命預金をしています。

これは、老後の生活費にあてるためです。

しかし、インフレという怪物は、生涯働き、溜め込んだ命ともいえる預金を、紙クズにする可能性を秘めているのです。

今のような財政出動をし続け・・・
公共事業で企業にばらまき・・・
霞ヶ関の構造改革をしない状況が続けば・・・

近い将来、ハイパーインフレが起こるというエコノミストは多いです。

日本は、人口が減り続けています。
超高齢化に差し掛かっています。
社会保障制度の維持すら難しい中・・・

政府は、年金基金で株運用を大々的に始めます。
恐ろしいマッチポンプです。
企業に公共事業をバラマキ、収益を上げさせ、その会社の株を買い利益を上げる。
これ、世に言うインサイダー取引ですよね??

そんな無茶、長続きしませんよ。

アメリカ経済、ロシア経済、EU経済、中国経済・・・
どれがくしゃみしても、日本株市場は大暴落しますから。

暴落した中、年金基金で買った株は損切りすることはできません。
より一層の大暴落を生むことになりますから。

年金が一気に株を売ったら、潰れる企業も出てくるでしょう。
外資に買いあさられて、乗っ取られる企業もでてくるかも。

だから、暴落しても売れない。
暴落したら、年金の含み損は計り知れません。
年金基金の株式投資が年々増えれば増えるほど、影響力が増え続け、売れなくなると思ってください。
リーマンショックやギリシャショックや、東日本ショックのような事態は、今後多々あるでしょう。

そうしたら、誰が責任を負うのか?

誰ひとり責任を負わない様が、目に見えるようです。

「経済成長を何十年も続けながら、1千兆円の借金を返済する。」
というのは、誰が見ても不可能でしょう。
政府は、自信満々に前を向き過ぎて、足元がまるで見えていない。

今こそ、足元の借金を返す必要があるのではないですか?
今、後ろ向きにならないと、本当に後戻りできなくなりませんか?
一生懸命働き、老後生きるための我々の貯金が・・・
老後を迎える前に紙くずになる可能性は、かなり高いように思うのです。

外国通貨預金が大流行りです。
ハイパーインフレのリスク回避と、円安による為替差益が人気の理由です。
それが、さらに円安の一因になっているのかもしれません。

なんだか・・・
物凄く、心配です。
アベノミクス大丈夫か?
日本は、もうすでに後戻りできないのか?


我々、思考停止してませんよね?
国民の感覚、麻痺してませんよね??

この低金利のうちに・・・
国の借金、返しましょうよ。

今後、日本国債の金利が上がっただけで・・・
ジ・エンドなんて・・・
勘弁して欲しいのです。


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